取材に限らず、
本を読んだりドキュメンタリーを見たり、人との会話から
「わぁ、これいい!」、「これすごい」と思ったとき、
じゃあ、私はどうしたい?
私はどうする? と問うてみて、
その後の一歩、二歩、、、がフットワークかなと思います。
編集者に限りませんが、
仕事にも人生にも、フットワークって大事。
先日の山形取材の際に、現地の管理栄養士さんに
「庄内野菜と魚介 ベッダ シチリア」に連れて行ってもらい、
とても感動したのです。

何に感動したかというと、
シェフの古門浩二さんが、庄内の食材に惚れ込んで、
Iターンで、地元でもないこの土地でレストランを開いているということ!
私も2年前に家族旅行で、ここ庄内(鶴岡、酒田あたり)を訪れたときに、
野菜も魚介類も本当においしくて、
「ここに住んだら、おいしいものばかりだなぁ~」と感じていたのです。

そしてこの、「鱈とじゃがいものオーブン焼き」をいただいたときに、
心があたたまる感じがして、
「自宅でもこんな料理ができたらなぁ~」と思いました。
この取材が金曜日のこと。
東京に戻った翌日、古門シェフってどのような経歴なのだろう?と
インターネットで検索してみたところ、
「おいしんぐ!」というサイトにインタビュー記事が載っていました。
このインタビュー記事でもインスピレーション(気づき)を得たのですが、
(また別記事にします)
著書としてレシピ本を出されていることを知りました。
そして、地元の図書館で検索してみると・・・
ありました~~~!!!
古門浩二著「シチリアトラットリア、至福のレシピ」
取材翌日の土曜日には図書館に借りに行き、
週明けには、畑に行って、カリフラワーを収穫。
(家庭菜園もしています)
月曜日の夕飯に、
p107「カリフラワーのフリテッレ」を作り、
火曜日のクリスマスイブには、
p15「悪魔風パプリカのオーブン焼き」に挑戦!
※パプリカではなく、カラフルピーマンを使用しました。
こうやって、歩を進めてみると、
イタリアやシチリア、庄内、さまざまな野菜や食材、調理法が
ぐっと自分に近づいてきている感じがします。

一期一会を、それっきりにしないこと。
一つの出会い・出合いを自分のものに。自分の糧に。
お料理との出合いだけでなく
古門シェフのインタビュー記事がWebで読めたこと、
私の地元の図書館にレシピ本が在庫していたこと、
使いたい食材が手に入ること。
どれもこれもつながっていて、まるっとありがたい経験になります。